CanvaのAIで画像生成・加工がもっと便利に!スプシやコーディング機能も
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- 2025/05/12

Canvaの新製品群「ビジュアルツールキット2.0」が2025年4月11日に発表されました。これまで分断されていたワークフローやファイルなどが1つのスペースに統合され、制作プロセスがさらに円滑になります。どんな機能があるのか詳しく解説します。

今回は新たにAI機能が追加されている点にも注目です。テキストやスライドの生成から、画像の編集、デザインのリサイズまでが簡単にできるようになります。AI機能も含めて、どんな機能があるのかチェックしていきましょう。
目次
Canvaとは?
Canvaとは、オーストラリア発のCanva Pty Ltdが開発したグラフィックデザインツールで、デザインの作成や編集などをWebブラウザで実行できます。月間利用者数は2.2億人で、世界190か国で利用されています。
デザインツールといえば、Adobe PhotoshopやAdobe Illustratorなども有名ですが、有料なうえに操作が上級者向けで、使いこなすようになるまでに時間がかかるので、初心者の場合、ハードルが高いと感じることも。
一方、Canvaは操作が直観的で簡単なため初心者でも使いやすいのが特徴です。また無料プランでも幅広い機能が利用できるので、コストを抑えつつWebデザインにチャレンジしたい方にもぴったりです。
また、PhotoshopやIllustratorのユーザーでも、簡単なデザイン作成や編集で部分的にCanvaを使うこともあり、初心者から上級者まで幅広い層から支持を得ているツールといえるでしょう。
Canvaで作成できるもの
CanvaではSNS投稿、プレゼンテーション資料、ポスター、動画、ロゴ、名刺など、さまざまなコンテンツを制作できます。文字入れや画像・動画編集、アニメーションなどの機能も充実しています。
- プレゼンテーション(スライド)
- ドキュメント(書類、チラシ・フライヤー、ポスター、メニュー表)
- Instagramの投稿、ストーリー
- ホームページ・ウェブサイト
- LINEリッチメニュー、リッチメッセージ
- YouTubeサムネイル
- TikTok動画
- Zoom背景
- アイコン
- バナー
- ロゴ
- 名刺
- カレンダー
- はがき
これらはほんの一例で、Canvaのテンプレートや素材、編集機能を組み合わせることで、アイデア次第でさらに様々なものが作成可能です。特に最近では、AI機能も搭載され、画像生成やテキスト作成のサポートも充実してきています。
Canvaの料金プラン
Canvaでは「Canva無料」「Canvaプロ」「Canvaチームス」など、個人やチーム向けのプランを用意しています。
Canva無料(個人向け) | Canvaプロ(個人向け) | Canvaチームス(チーム向け) | |
---|---|---|---|
料金 | 無料 | 11,800円/年 | 人数により変動 1人あたり15,000円/年3人~45,000円/年 |
機能 |
|
Canva(無料版)の機能に加えて以下を利用可能
|
Canvaプロの機能に加えて以下を利用可能
|
*...近日公開
無料プランでも470万もの写真、グラフィック、フォント、動画、オーディオなどの素材を利用できるので、コストを抑えながら自由にデザインすることができます。ちなみに、上記のプランのほか企業や教育機関向けのプランもあります。

有料プランの「Canvaプロ」「Canvaチームス」は無料トライアルで30日間無料で試せるよ!
Canvaを使うメリット
Canvaにはたくさんのメリットがありますが、特に注目してほしい点は以下の3つです。
- 操作が簡単
- 豊富なテンプレートと素材
- 商用利用が可能
Canvaではドラッグ&ドロップといった簡単な操作でデザインできるため、専門知識なしでも短時間で使いこなすことが可能です。
デザイナーやイラストレーターが手がけた1億点の素材(有料の場合)や、220万点ものテンプレートを利用できるのも、Canvaならではの強みです。豊富な素材やテンプレートの中から、イメージにぴったりのものが見つかるでしょう。
なお、Canvaで作成したものは商用利用が可能で、クレジット表記は不要です。ただ、テンプレートに編集を加えずに商用利用することや、テンプレートを利用して作成したロゴなどの商標登録することはできないので、注意しましょう。
Canvaの「ビジュアルツールキット2.0」とは?
2025年4月10日、Canvaはアメリカ・ロサンゼルスのSoFiスタジアムで開催した自社イベント『Canva Create 2025』で、同社創業以来の最大規模となる新製品群「ビジュアルツールキット2.0」を発表しました。
ビジュアルツールキット2.0はドキュメント、プレゼンテーション、ウェブサイトなど、あらゆる形式のデザインをCanva内でシームレスに作成できる点が特徴です。
今回の発表では、デザイン性の高いスプレッドシートを作成できる「Canvaスプレッドシート」、AIによりテキストやスライド、画像を生成できる「Canva AI」などアップデートや新機能の追加が明らかになっています。
こうした機能により、ツールやワークスペースを切り替えることなく、資料作成や画像の編集など、あらゆる作業をワンストップで効率的に行うことができます。
Canvaの「ビジュアルツールキット2.0」の機能
Canvaのビジュアルツールキット2.0でバージョンアップした機能、新たに追加された新規機能について解説します。
1.Canvaスプレッドシート

Canvaスプレッドシートは、洗練されたデザインのスプレッドシートを瞬時に作成する機能です。
これまでスプレッドシートは複雑で、カスタマイズが難しいという印象がありましたが、Canvaスプレッドシートの一括作成機能なら、数回クリックするだけでセルをブランドに合ったデザインへと変えることができます。複数のバージョンのデザインを作れるため、用途やターゲット層に合わせて最適な表現を選べるでしょう。
そのほか、CanvaスプレッドシートはHubSpot、Statista、Google Analyticsといった外部サービスからデータを連携することが可能です。データ分析やグラフ作成をスムーズに行えるでしょう。
また、CanvaスプレッドシートはCanvaのほかの機能とシームレスに統合されているため、既存のデザインにCanvaスプレッドシートページを追加したり、ドキュメント、プレゼンテーション、ホワイトボードの要素として追加したりといった使い方もできます。
2.文章生成やデータ分析などのAI機能

Canvaスプレッドシートでは文章生成AIやデータ分析AI、グラフ・チャート生成AIなどさまざまなAI機能を利用できます。
AIの種類 | 機能 |
---|---|
Magic Write | テキストを自動で生成、要約、拡張、書き換え |
Magic Insights | データをスキャンしてパターン、傾向、重要なポイントをワンクリックで表示 |
Magic Formulas | ユーザーから質問を受け計算を行い、すぐに答えを表示 |
Magic Charts | カスタマイズ可能なチャートライブラリから最適なチャートを選択し、セル内のデータをアニメーション化された視覚エフェクトに変換 |
Magic Resize | レイアウトを作り直すことなくデザインセット全体を適切な寸法に変換 |
※近日リリース予定
Canvaスプレッドシートの機能とAI機能の両方が合わさることで、制作がより便利になるだけでなくスピーディーに進みます。データ集計やグラフ作成、シートのレイアウト変更など、これまで手間がかかっていた作業が自動化・効率化され、よりクリエイティブな作業に集中できるようになるでしょう。

無料プランの場合、利用できるAI機能が限られてしまうため、AI機能を存分に活用したい方は有料プランに加入するのがおすすめです。
3.Canva AI

Canva AIは、音声対応の会話型AIアシスタントです。ユーザーがプロンプトを入力、または声で指示するだけでテキスト、スライド、画像の生成から、写真の編集、デザインのリサイズまで、あらゆる作業をすべて自動で行います(会話型デザイン生成機能は、現在英語版で利用可能)。
Dream Lab搭載の「画像を作成」では参考写真をアップロードして、AIプロンプトで微調整することで、より理想に近い作品に仕上げることができます。
Canva AIで作成されたデザインは編集することが可能です。後からデザインを微調整したり、チームと共同作業したり、テンプレートにして共有したりと、用途に合わせて多様な使い方を試してみましょう。
4.Canvaコーディング

Canvaコーディングは、コーディング不要でインタラクティブなWebサイト要素を作成できるAIコードジェネレーターです。
簡単なプロンプトを入力したり、音声で指示したりするだけでWebサイトに価格計算ツール、製品ガイド、ゲーム、見積もりツールなどを構築・追加することが可能です。Webサイトだけでなくプレゼンテーション、ドキュメント、ソーシャルメディア投稿などにシームレスに埋め込むことができます。
Canvaコーディングでインタラクティブなコンテンツを構築して、コンテンツの強化、エンゲージメントの促進、ワークフローの合理化などを目指しましょう。
5.Canva写真エディター

今回のビジュアルツールキット2.0の発表に伴い、Canva写真エディターがさらに進化しました。
Canva写真エディターでは、画像内の任意の箇所を選択してクリックするだけで、位置の変更、置き換え、削除、色の変更、サイズの変更などができます。
また、AIに「シーン」「照明」「雰囲気」などをテキストで指示して背景を生成することも可能で、写真の見栄えをより速く調整できます。
CanvaのAIの信頼性と安全性に対するアプローチ
近年はAIの著作権問題やクリエイター権利問題、不適切なコンテンツ生成などが課題となっているため、AI機能を使うことに不安を感じる方もいるでしょう。
しかし、CanvaのAI機能は、AIの信頼性と安全性を追求する「Canva AIセキュリティ」という厳しい基準によって守られているため、安心して使うことができます。
たとえば、入力および出力の自動審査、レポートオプション、機械学習技術などを利用して、安全でないコンテンツや不適切なコンテンツの作成を防いでいます。
さらにCanvaは、総額2億ドルのクリエイター基金を通じて、AIロイヤリティとして数百万ドルを支払っています。これは、クリエイターの素材がAIによって生成されたデザインに使用されるたびに、クリエイターが正当な報酬を受け取れるようにするための仕組みです。

セキュリティがしっかりしていて、クリエイターに正当な報酬が渡っていることがわかると、Canvaのユーザー側も安心して使えるね!
おわりに:Canvaを通じてWebデザインを始めてみよう!
Canvaはデザイン初心者や、Webデザイナー志望者やコストを抑えたいWebデザイナーおすすめツールです。
しかし一方で、細部まで調整しながら本格的にデザインを行いたい方の場合、機能面で物足りなさを感じることもあるでしょう。
また、Webデザインの現場では、AdobeのPhotoshopやIllustratorの使用経験があるデザイナーを募集していることが多いため、本格的にWebデザインの道に進みたい方は、AdobeのPhotoshopやIllustratorの使い方を学ぶことをおすすめします。
インターネット・アカデミーでは、初心者向けの「Webデザイン入門コース」からPhotoshopやIllustratorについて専門的に学べる「Photoshop講座」や「Illustrator講座」まで、さまざまな講座を用意しています。興味のある方は、ぜひ一度無料カウンセリングにお申込みください。
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※無理な勧誘は一切ありません
Canvaはデザイン初心者でも使いやすいって評判だよね!今回のアップデートでもっと便利になりそうだね!